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雨漏り修理でDIYで応急処置をする方法と具体的な施工方法の全手順

雨漏りは何の前触れもなく突然発生するのがほとんどです。 雨漏り修理は20万円〜30万円が相場で、突然の出費に雨漏りを放置をしたり、DIYで応急処置を行う人も少なくありません。 雨漏りを放置すると建物の躯体(骨組み)が腐食するなど被害は拡大します。そのため、雨漏りは「早期発見・早期解決」が基本です。 この記事では、雨漏りの被害の拡大を防ぐために、DIYでできる雨漏りの応急処置の方法について解説します。 雨水の侵入経路の特定方法から、コーキングを使用した修理方法まで、雨漏りの被害を拡大させない、応急処置の方法についてまとめました。

1. 雨漏りをDIYで修理をする方法

DIYによる雨漏りの応急処置はコーキングが雨水の浸入口を塞ぐのが一般的です。 ただし、DIYによる雨漏り修理はあくまでも表面的な応急処置であり、本格的な雨漏り修理を先延ばしにするための措置です。 雨漏りは雨水が屋根や外壁を貫通して、室内まで到達しています。雨水の浸入口を塞ぐだけでは、確実に再発してしまうため、あくまでも応急処置に止めて、業者に修理を依頼することが重要です。 この前提を踏まえて、雨漏りをコーキングで修理をする方法を見て行きましょう。

1-1.雨水の侵入箇所を特定する

まず始めに、雨漏りの原因となる雨水の浸入経路を特定しましょう。 雨水の浸入経路の特定は、専門業者であっても見落としてしまうことがあるほど、状況によっては難易度の高い調査です。 雨漏りの発生箇所や症状によって雨水の浸入口の予測をすることができます。 下記のような不具合が具体的な雨漏りの侵入経路の可能性が高いです。 DIYで修理ができる外壁の不具合 雨漏りは複数の箇所から複合して雨水が侵入している可能性もあります。無理に修理をすると雨水の流れが変わり、さらに雨漏りが拡大するケースもあります。 このような場合は、無理にDIYで修理はせずに専門業者に応急処置を依頼する方が安全です。

1-2.応急処置に必要な道具を揃える

コーキングで応急処置を行うにあたって必要な道具を揃えましょう。コーキングを施工する際に必要な道具は下記の通りです。
必要な道具 特徴 購入費用
コーキング材(変成シリコン) 1本でおよそ3m分の目地に打つことができます。 ¥500〜¥2,000/本
コーキングガン 容器に入ったコーキング材を押し出すための器具です。 ¥500〜¥1,000/式
マスキングテープ 汚れを付けたくない箇所に施工前にマスキングテープを貼ることで汚れやコーキング材が付着するのを防ぐことができます。
1巻き18mのものが多いです。
¥300〜¥500/本
ヘラ コーキングを打ったあとに、仕上げを滑らかにするために使用します。 ¥500/本
プライマー プライマーとはコーキングのと施工面を密着させる表面処理剤です。 ¥1,000〜¥1,500/缶
刷毛 22mmの目地プライマー用の刷毛が一般的です。 ¥300〜¥500/本
すべてホームセンターで揃えることができますが、1つ注意事項として、コーキング材は変成シリコンを選ぶようにしましょう。 コーキング材は「シリコン」と「変成シリコン」がありますが、シリコンはキッチンやお風呂などの水まわりで使用されるコーキング材です。 一方で、変成シリコンはコーキングの上から塗装ができるため、外壁や屋根のコーキング材として一般的なコーキング材になります。 雨漏り修理で使用すコーキング材は変成シリコンを選ぶようにしましょう。

1-3.コーキングで劣化・不具合箇所を補修をする

雨漏りの原因は外壁やサッシ周りなど一般的ですが、DIYでできる応急処置は外壁目地のコーキングの補修と外壁のひび割れ補修です。 外壁目地のコーキングの補修とひび割れのコーキングの施工手順をご紹介します。

1-3-1.外壁目地のコーキング補修

サイディングとサイディングの隙間や、サッシとサイディングの隙間はコーキングが充填されています。このコーキグンが経年劣化でひび割れたり、浮いている箇所から雨水が侵入します。 この既存のコーキングのひび割れや浮きをコーキングで補修をして雨水の侵入口を塞ぐことで応急処置を行います。

【手順1】プライマー塗布

まず始めに、既存のコーキングの上にプライマーを塗布します。プライマー刷毛を使用してコーキング処理を行う箇所だけプライマーを塗布します。

【手順2】コーキング材の充填

プライマーの塗布が完了したら、所定の乾燥時間を設けてコーキング材を充填します。コーキングを充填したらヘラで均等に均します。コーキング乾燥したら応急処置は完了です。

1-3-2.ひび割れのコーキング補修

モルタル外壁のサイディングの破損箇所から雨水が侵入することで雨水が建物の内部に侵入します。 このような外壁材の破損箇所やひび割れ箇所をコーキングで補修することで、応急処置を行います。

【手順1】プライマー塗布

ひび割れ箇所にプライマーを塗布します。プライマーの塗布が完了したら、所定の乾燥時間を設けます。

【手順2】コーキング材の充填

コーキングを充填したらヘラで均し、コーキングが乾燥したら応急処置は完了です。

1-4.コーキング以外の雨漏りの応急処置

1-4-1.ブルーシートで覆う

屋根の雨漏りで雨水の浸入口が複数ある場合や、原因が特定できない場合は、屋根の広範囲をブルーシートで覆う応急処置が取られます。 業者に雨漏りの応急処置を依頼した際に、行われることが多い応急処置の方法で専門的な知識が必要なため、DIYで施工をするのは難しいためオススメできません。 DIYで施工をすると、ブルーシートが飛散したなどの施工不良や風にあおられて、屋根から転落する恐れがあるため、ブルーシートの設置を検討する際は、必ず専門業者に依頼することが重要です。

1-4-2.防水アルミテープで塞ぐ

小規模な補修の際は、アルミテープで雨水の侵入口を塞ぐのも有効です。 コーキングによる応急処置はしっかりとマスキングテープで養生しないと外壁が汚れてしまいます。しかし、防水アルミテープを使用することで外壁材を汚すことはありません。 雨漏りの侵入口に手を加えることがないため、応急処置後、すぐに修理を行う場合は、防水アルミテープによる補修も有効です。

2. DIYで雨漏りを修理をする際の注意点

2-1.DIYによる雨漏り修理はあくまでも応急処置

DIYで雨漏りを完全に修理することはできません。 雨水が建物の内部まで浸透しているということは、表面の外壁材だけではなく、建物の内部の防水シートや構造合板にも不具合が発生しているからです。 仮に、応急処置で雨漏りが一時的に止まったとしても、スグに雨漏りが再発するようになります。DIYによる雨漏り修理はあくまでも応急処置と捉え、できるだけ早い段階で雨漏り修理を行うことが重要です。

2-2.2階以上の雨漏り修理はDIYで作業しない

2階以上の雨漏りの応急処置は絶対にDIYで作業をしないようにしましょう。転落などの大事故の可能性があるからです。 屋根や2階部分の外壁が原因による雨漏りはDIYで絶対に施工せずに、専門業者に応急処置を依頼するようにしましょう。 数万円ほどの費用で応急処置ができるので、2階以上の雨漏り修理はDIYで作業をしないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか。雨漏り修理をDIYで施工する方法についてご理解頂けたかと思います。 雨漏り修理は早期発見・早期解決が基本ですが、修理費用の都合などから修理を先延ばしにする方も少なくありません。 雨漏りの被害を拡大させないために、DIYで応急処置を行うのは有効です。その際は、正しい手順で安全を確保して作業を行うことが重要です。